このページでは、看板に使われる文字【チャンネル文字】【箱文字】【切文字】【カルプ文字】の違いをご説明いたします。
プロの看板業者が、それぞれのメリット・デメリットや、看板文字の選び方もご紹介しているので、看板文字選びの参考にしてください。
目次
看板文字の違い一覧表
※ 看板文字の種類名をクリックすると、解説までスクロールします。
看板文字の種類 | 解説 |
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どれも看板に使われる立体的な文字の種類です。
看板文字は『中が空洞になっているタイプ』と『中が空洞になっていないタイプ』に大別されます。

中が空洞になっているタイプは【チャンネル文字】といいます。チャンネル文字は別名【箱文字】と呼ばれることもあります。
中が空洞になっていないタイプは【切文字】といいます。
切文字のなかでも、カルプを使った切文字を【カルプ文字】といいます。
なお、チャンネル文字(箱文字)と金属切文字は弊社でもお取り扱いしております。看板業者のプロフェッショナルにお気軽にご相談ください。
看板文字の種類解説|メリット・デメリット

チャンネル文字(箱文字)、切文字、カルプ文字のそれぞれのメリット・デメリットを、プロの看板業者の視点で詳しく説明します。
【チャンネル文字(箱文字)】の特徴|メリット・デメリット

- ステンレス製は非常に錆びにくい
- 文字を発光させることができ、デザインのバリエーションが豊富
- 発光タイプは暗い場所でも視認性が高い
- 中が空洞とはいえ、それなりに重い
- 発光タイプには電源が必要
- 《独立型》の設置には電気工事の資格が必要
チャンネル文字(箱文字)は、主に金属を折り曲げたり、溶接したりして作られた、中が空洞になっている厚みのある看板文字です。
中の空洞にはLEDライトを仕込むことができ、文字を光らせることができます。夜間や暗い場所での視認性に優れているのが特徴です。
ステンレス製は防錆性・耐候性が高い
チャンネル文字(箱文字)の素材には主にステンレスが使われており、ステンレスは非常に錆びにくく、日光や雨などに強いので、屋外看板としても安心してご利用頂けます。
デザインのバリエーションが豊富
チャンネル文字の中は空洞になっており、中にLEDライトを仕込むことで、文字自体を発光させることができます。
正面だけを光らせたり、背面だけを光らせたり、光の色を変えたりとバリエーションが豊富で、表現の幅が広いのも特徴です。
なお、金属は光を通さないので、光らせたい面は半透明のアクリルを使うのが一般的です。
暗い場所でも視認性が高い
発光するタイプは、暗い場所や夜間でも視認性が高いのが特徴です。
文字だけが光るので、一般的な内照式・外照式の看板よりも、文字がくっきりと見えるため、遠くのお客様にもしっかりとアプローチできます。
《独立型》は電気工事士の資格が必要
文字が一文字ずつバラバラになっている《独立型》のチャンネル文字は、設置時に結線作業が必要なため、電気工事士の資格が必要です。《独立型》の設置は、お近くの看板屋さんにご依頼ください。
なお、資格不要で比較的簡単に設置できる《一体型》のチャンネル文字もご用意しております。
弊社のチャンネル文字(箱文字)の価格の目安は下記のページでご覧頂けます。
【切文字】の特徴|メリット・デメリット

- ステンレス製は非常に錆びにくい
- ライトアップ次第で美しい影を落とせる
- 金属製なので、それなりに重い
- ライトアップしないと暗所では目立たない
切文字は、金属などの素材を文字のかたちに切り抜いた看板文字です。素材の厚みがそのまま文字の厚みになります。
切文字は、厚みのある立体的な文字ではなく、厚みのない薄い文字を使いたい場合に選ばれます。
ステンレス製は防錆性・耐候性が高い
切文字もステンレス製の場合、非常に錆びにくく、日光や雨などに強いため、屋外に設置しても長持ちします。
なお、金属製になるため、それなりに重いです。手に持つと、ずっしりとした重量感があります。
ライトアップで美しい影が落ちる
切文字は、夜間や暗い場所での視認性を確保する場合、ライトアップされることが多いです。
光の角度にもよりますが、他の看板文字より薄い分、綺麗な影を落とすことができます。
反対に、ライトアップしない場合、暗い場所や夜間での視認性は非常に低くなります。
関連記事切文字の商品詳細ページはこちら
【カルプ文字】の特徴|メリット・デメリット

- 軽く、接着剤で固定できるため設置しやすい
- 金属製の看板文字よりリーズナブル
- 屋外に設置すると劣化しやすい
- 屋外での劣化防止ために塗装すると高くなりやすい
- ライトアップしないと暗所では目立たない
カルプ文字は「カルプ」という素材を文字のかたちに切り抜いた、切文字の一種です。
カルプとは発泡ウレタン樹脂のことで、密度の高いスポンジのような素材です。
カルプ文字は表面にカッティングシート(カラーシート)を貼ることもできるため、お好きな色にすることができます。金属のような見た目のシートを貼れば、金属製の文字のようにすることもできます。
軽くて設置が簡単
カルプ文字は、チャンネル文字(箱文字)や切文字と比べて軽いため、厚みのある大型の看板文字に向いています。
また、壁の素材やカルプ文字のサイズによっては接着剤で固定することができるため、設置も比較的簡単です。
比較的リーズナブル
チャンネル文字(箱文字)や切文字などの金属を使った看板文字と比べると、カルプ文字は安価なのが特徴です。
ただし、カルプ文字は屋外に設置すると、紫外線や雨風で劣化しやすいので注意が必要です。カルプは劣化すると、痩せて小さくなっていきます。
劣化を防ぐために塗装するとなると、別途塗装の料金がかかるため、カルプ文字よりもチャンネル文字(箱文字)などのほうが安くなるケースもあります。
屋外、それも夜間などはライトアップしないと目立たないこともあり、カルプ文字は屋内設置向きの看板文字だといえます。
看板文字を比較解説

それぞれ詳しく解説します。
価格・値段を比較

チャンネル文字(箱文字)
チャンネル文字(箱文字)は立体的なため使用する素材が多くなりやすく、発光するタイプの場合、内部にLEDライトを仕込むことになるため、価格・値段が高くなりやすい傾向にあります。
それでも多くの店舗や企業がチャンネル文字(箱文字)看板を使用しているのは、後述の耐久性・耐候性や視認性・デザイン性に優れており、コストパフォーマンスに優れた看板文字だからだといえます。
切文字
金属(主にステンレス)を文字のかたちに切り抜いたシンプルな構造のため、チャンネル文字(箱文字)と比べてリーズナブルです。
カルプ文字
カルプ文字は、金属切文字よりも、さらにリーズナブルです。
ただし、劣化を防ぐための塗装などには別途料金がかかるため、オプションを多くすると、カルプ文字よりも金属切文字やチャンネル文字(箱文字)のほうが安くなるケースもあります。
耐久性・耐候性を比較

チャンネル文字(箱文字)
チャンネル文字(箱文字)の素材にはステンレスを使用することが多いです。
ステンレスは非常に耐久性が高く、腐食や錆に強い素材です。また、塩害や雨風にも強いため、屋外でも長期間使用できる耐候性を持っています。
発光するタイプのチャンネル文字(箱文字)の場合、発光面にはアクリルが使用されます。
アクリルも耐久性・耐候性に優れた素材ですが、ステンレスと比べると若干劣り、紫外線による劣化により変色したり、表面が曇ったりする可能性があります。ただし、一般的に、屋外で長期間(数年単位)の使用にもまったく問題ありません。
切文字
金属切文字の素材にはステンレスを使用されることが多いです。
ステンレスは耐久性・耐候性に非常に優れた素材です。傷がつきにくく、長期間の使用に耐えられます。
湿気の多い場所や塩分が多い場所でも安定して使用できるため、屋外で使用する場合でも、非常に信頼性が高い素材です。
カルプ文字
カルプは軽量で加工がしやすい素材ですが、ステンレスやアクリルに比べると耐久性・耐候性は劣ります。
強い衝撃や圧力には弱いため、物理的な耐久性が少し低く、壊れやすい場合があります。また、カルプ自体は防水性があるものの、紫外線により色が褪せやすく、長期間の屋外使用や過酷な環境にはあまり向いていません。
視認性・デザイン性を比較

チャンネル文字(箱文字)
チャンネル文字(箱文字)は立体的なため視認性に優れており、特に発光するタイプは、昼間やフードコードなど明るい場所はもちろん、夜間など暗い場所でも看板をしっかりと認識することができます。
文字自体が発光するため外照式と違って光のムラが出にくく、文字の縁がくっきりとするため、可読性が高い看板文字です。
チャンネル文字(箱文字)には正面発光・背面発光など、発光パターンのバリエーションも多く、デザイン性にも優れています。
切文字
金属切文字は、壁とのコントラストをはっきりとさせることで、しっかりと視認性を確保することができます。
ただし、夜間や暗い場所ではほとんど見えないため、夜間や暗い場所で使用する場合は別途ライトを設置して、外照式の看板にする必要があります。
外部の光源になるので光のムラは出ますが、一般的に切文字は薄いため、ライトアップ次第で美しい影を落とすことができます。
カルプ文字
立体的なため視認性が高く、貼り付けるカッティングボード次第で幅広いデザインを表現することができます。
ただし、金属切文字と同様、夜間など暗い場所ではほとんど見えなくなるため、外部の光源によるライトアップが必要になります。
要望別オススメの看板文字|看板文字の選び方

どの看板文字を選べばいいか迷っている方に、プロの看板業者の視点から、オススメの看板文字を要望別にご紹介します。
文字を光らせたいなら…【チャンネル文字(箱文字)】

文字を光らせたいなら【チャンネル文字(箱文字)】を選びましょう。
文字を光らせることで看板が目立ち、夜間や暗い場所でも視認性・可読性が高くなります。
白い光による清潔感や、厚みによる重厚感・高級感が出るので、クリニックや高級感のあるバー等と相性が良いです。
薄い文字にしたいなら…【切文字】

厚みのない、薄い文字にしたいなら【切文字】がオススメです。
切文字自体を発光させるのは難しいですが、ライトアップすることで夜間や暗い場所での視認性を補うことができます。
厚みのある文字にしたいなら…【チャンネル文字】か【カルプ文字】

厚みのある文字にしたいなら【チャンネル文字(箱文字)】か【カルプ文字】のどちらかを選びましょう。
カルプ文字は屋外設置に向かないので、屋外に設置するならチャンネル文字(箱文字)がオススメです。
反対に屋内に設置するのであれば、比較的安くて軽いカルプ文字を候補に入れるといいでしょう。
まとめ

- 【チャンネル文字】とは、中が空洞の立体的な金属製文字のこと
- 【箱文字】とは、チャンネル文字のこと。チャンネル文字の別称
- 【切文字】とは、素材をそのまま切り抜いた文字のこと
- 【カルプ文字】とは、カルプという素材の切文字のこと
それぞれにメリット・デメリットがあるので、用途に合った看板文字選びが大切です。
同じ条件なら、チャンネル文字(箱文字)から検討するのがオススメです。チャンネル文字(箱文字)は視認性・耐久性・費用対効果など、バランスに優れた看板文字です。
なお、弊社では発光タイプを「チャンネル文字」、非発光タイプを「箱文字」と区別して販売しております。
下記のページでチャンネル文字の価格について解説しております。ぜひ、看板文字選びの参考にしてください。
また、金属製の切文字もお取り扱いしております。
手書きのイメージ図しかなくても、無料の範囲内でのシンプルなデザインや、無料でのお見積りなど、看板製作のプロフェッショナルが出来る限りお力になります。
まずはお気軽にお問合せください。プロの看板業者による丁寧なご案内をお約束します。