看板のデザインにおいて、視認性とインパクトは重要な要素です。中でも、「チャンネル文字」を使った看板は夜間でも目立ち、立体的で存在感があるため、ブランドの印象を強く与えることができます。
この記事では、チャンネル文字に使用できる色・カラーバリエーション、さらにグラデーションやUV印刷など、チャンネル文字に使用できるデザインや仕様について詳しくご紹介します。これらの要素をうまく組み合わせることで、あなたのビジネスにぴったりな、目を引く看板を作り上げることができます。
どんな色が選べるのか、どんな色を選べば良いのか、グラデーションやUV印刷でどんなデザインを再現できるのか等、あなたのチャンネル文字看板のデザインの参考にしてください。
目次
チャンネル文字の選べる仕様(色・グラデーション・UV印刷)
チャンネル文字とは、主に金属を曲げたり溶接して作られた、立体的で奥行きのある文字のことです。空洞となっている内部にLEDライトを仕込むことで、文字自体を発光させることができるため、夜間での視認性に優れる、非常に人気がある看板です。
チャンネル文字は選べるデザインの幅が広く、色・カラーやグラデーション加工、UV印刷など、お客様の希望を再現するための仕様が用意されています。
この記事では、選択できるチャンネル文字の仕様を、
- 色・カラー
- グラデーション
- UV印刷
1. 選べる色・カラーのバリエーション

チャンネル文字の魅力は、デザインだけでなく、色やカラーにも大きな自由度があるところです。色はブランドのイメージを強く反映する要素であり、看板デザインにおいて非常に重要な役割を果たします。どんな色を選ぶかで、あなたのビジネスの印象が大きく変わります。
色・カラーを変更できる箇所
まずはチャンネル文字のどの部分の色を変えられるのかをご説明します。
弊社の場合、チャンネル文字の色を選択できるのは、以下の4か所です。
- 非発光部のステンレスの色
- 発光部のアクリルの色
- LED発光色
- 背面板(一体型選択時のみ)
非発光部のステンレスの色
チャンネル文字の非発光部、光らない部分の色です。弊社の場合、素材はステンレスになります。
非発光部のステンレスの色は、以下の7色からお選び頂けます。

- シルバー
- ゴールド
- ホワイトゴールド
- ブロンズ
- ホワイト
- ブラック
- ミラー
発光部のアクリルの色
内部のLEDライトの光を通す、発光部の色をお選び頂けます。
光自体の色ではありませんが、色付きのセロファン紙を通したときのように、光に色が付いたように見えます。
発光部のアクリルの色は、以下の11色の他、PANTONEからもお選び頂くことができます。

- オレンジ
- スカイブルー
- イエロー
- ピンク
- ブルー
- レモンイエロー
- レッド
- ライトグリーン
- グリーン
- ホワイト
- グレー
前述の通りPANTONE番号で指定して頂くこともできるので、基本的にどのような色でも選択できるとお考え頂いて大丈夫です。
LED発光色
発光する光自体の色です。
お察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、アクリルの色と混ざります。
そのため、アクリル色かLED発光色、どちらかをホワイトにして頂いております。

- ホワイト
- レッド
- グリーン
- ブルー
- ゴールド
- オレンジ
- パープル
背面板(一体型選択時のみ)
少し特殊ですが、チャンネル文字を固定する板(背面板)の色をお選び頂くこともできます。
弊社の場合、チャンネル文字はパーツがバラバラの独立型か、あらかじめ背面の板に固定されている一体型かお選び頂くことができ、一体型の場合に背面の板の色を選択可能です。
背面板の色は、以下の11色の他、PANTONEからもお選び頂くことができます。
- オレンジ
- スカイブルー
- イエロー
- ピンク
- ブルー
- レモンイエロー
- レッド
- ライトグリーン
- グリーン
- ホワイト
- グレー
アクリルの色と同様、PANTONE番号で指定して頂くこともできるので、基本的にどのような色でも再現可能です。
色・カラー選びのポイント
色を選ぶ際には、単に見た目の好みだけでなく、色が与える心理的な影響にも注目することが大切です。
例えば、青色は「信頼」「落ち着き」を感じさせ、緑色は「安心」「環境」を連想させます。一方で、赤色は「エネルギー」「情熱」を表現し、黄色は「陽気さ」「注意を引く」効果があります。
チャンネル文字の色を選ぶ際には、次のような点に注意しましょう。
- ブランドカラーとの調和:企業のロゴやカラーと一致させることで、ブランドの一貫性を保つことができます。
- 業界に適した色:業種ごとの色の印象を活かすことで、ターゲットとなる顧客層にアピールできます。
色・カラーを活かした例

看板文字の種類 | チャンネル文字 前面/後面発光(一体型) |
---|---|
サイズ | w2100mm×h750mm×d56mm |
文字の厚さ | 26mm |
LED発光色 | ゴールド |
発光面の素材 | アクリル(ホワイト) |
非発光面の素材 | アクリル(ブラック) |
発光面(アクリル)の色をホワイトにして、LED発光色をゴールドにした例です。
つまり、日中など文字が光っていないときの文字色は【白】、夜間など文字が光っているときの文字色は【ゴールド】になります。
昼間と夜間で印象が変わる工夫が施されています。
2. グラデーションを取り入れたデザイン

チャンネル文字のデザインにグラデーションを取り入れることで、単調な印象を避け、より深みのある、視覚的に魅力的な看板を作り上げることができます。
グラデーションは、色が滑らかに変化していく効果を活かしたデザイン手法で、動きや立体感を強調するため、看板に一層のインパクトを与えることができます。
また、グラデーションは色の境界が柔らかく溶け合うため、滑らかで優雅な印象を与えることができます。
例えば、青から緑へのグラデーションを使えば、清涼感や安心感を強調でき、赤からオレンジへのグラデーションは、活力やエネルギー感が増します。このように、グラデーションを使うことで、看板の印象を一段と高めることが可能です。
グラデーションを取り入れられる箇所
グラデーションを取り入れられるのは、チャンネル文字の発光面『アクリル』と、一体型選択時の『背面板』です。グラデーション選びのポイント
チャンネル文字にグラデーションを加えると、より一層の立体感を演出できます。特に、文字の角度や配置に合わせてグラデーションを適用することで、文字が浮き上がるような効果を強化し、視覚的なインパクトを高めることができます。
また、文字の上部を明るい色、下部を暗い色にすると、光源を意識した自然な陰影効果が生まれ、立体的でリアルな印象を与えることができます。この技法は、特に屋外の看板や大きな文字に適しています。
さらに、グラデーションは、単色よりも広い範囲の色の変化を使うことができるため、ブランドの個性をより豊かに表現することができます。例えば、企業のロゴに使われている色を基にグラデーションを作ることで、ブランドイメージを強調しながらも、視覚的に新しさや独自性を加えることができます。
また、季節感を反映したグラデーション(例えば、春の桜のピンクから紫への移り変わり)を取り入れることで、季節ごとのキャンペーンやプロモーションにも対応できます。
グラデーションを取り入れた例

看板文字の種類 | チャンネル文字 前面発光(一体型) |
---|---|
サイズ | w600mm×h600mm×d60mm(内背面BOX30mm) |
文字の厚さ | 30mm+浮かせ無し |
LED発光色 | ホワイト |
発光面の素材 | アクリル(ゴールド/ホワイトのグラデーション) |
非発光面の素材 | アクリル(シルバー) |
前面発光タイプの発光面(アクリル)にグラデーションを施しています。
ロゴの本来のデザインを忠実に再現すると同時に、内部からのLEDの光を受け、より一層エレガントな印象を与えるチャンネル文字看板となっています。
3. UV印刷を取り入れたデザイン

チャンネル文字看板の制作において、UV印刷の人気が非常に高まっています。この技術は、紫外線(UV)を利用してインクを瞬時に乾燥させるもので、色の鮮やかさと耐久性に優れた印刷を行うことができます。これが、屋外に設置して長期間使用するチャンネル文字看板にピッタリで、デザインの幅を大きく広げることができます。
UV印刷を取り入れられる箇所
UV印刷を取り入れられるのは、チャンネル文字の発光面『アクリル』と、一体型選択時の『背面板』です。UV印刷のデザインのポイント
UV印刷は、印刷した色が非常に鮮やかであることも特徴です。インクが乾燥する際に揮発することなく、色の発色がそのまま鮮明に残るため、鮮やかな色を多用する看板デザインに適しています。チャンネル文字にUV印刷を使うことで、色の深みや立体感、ブランディング力が増します。
また、UV印刷は、インクがアクリルなどの素材にしっかりと定着するため、色あせしにくいのが特徴です。紫外線や雨風に晒されても、色あせや劣化を防ぐことができ、長期間美しい状態を保ちます。そのため、メンテナンス性に優れていると言えます。
つまり、UV印刷は長期間にわたり美しい状態のデザイン、看板を維持することができるということです。美しい看板が与えるポジティブな印象は大きく、また、反対に傷んでいたり汚れている看板が与えるネガティブな印象も大きなものです。
UV印刷を取り入れた例

看板文字の種類 | チャンネル文字 前面/後面発光(一体型) |
---|---|
サイズ | w1200mm×h650mm×d90mm(背面BOX30mm) |
文字の厚さ | 30mm+浮かせ30mm |
LED発光色 | ホワイト |
発光面の素材 | アクリル(ホワイト) |
非発光面の素材 | ステンレス(シルバー/ミラー) |
UV印刷 | 有 |
一体型チャンネル文字の背面板に、ロゴマークをUV印刷した例です。
ロゴマークはチャンネル文字で表現するには細かすぎますが、UV印刷であれば原則どのようなものでも印刷可能です。
UV印刷は発光しませんが、周囲のチャンネル文字の光を受け、自身が発光するのとはまた違った高級感を与えることができます。
効果的なデザインの選び方
チャンネル文字のデザインは、その視認性やインパクトの高さから、看板制作において非常に重要な役割を果たします。そのため、どんなデザインが効果的なのか、具体的な方向性を決めることが、成功する看板を作るための鍵となります。
ターゲットに合わせたデザイン提案
看板のデザインは、店舗や企業のターゲット層に最も適したものを選ぶことが大切です。
例えば、若い世代をターゲットにしているカフェやショップの場合、カラフルでモダンなデザインが効果的です。対照的に、ビジネスマンをターゲットにした高級感のあるレストランやオフィスビルの看板は、シンプルで洗練されたデザインが好まれます。
チャンネル文字の特性を活かして、色や形、フォントなどをターゲットに合わせて調整することで、より強い訴求力を持つ看板を作り上げることができます。
業種別デザインのポイント
業種に応じたデザインの選び方も大切です。
飲食店
飲食店の看板は、食欲をそそる色や親しみやすいデザインが効果的です。温かみのある赤やオレンジを基調にしたチャンネル文字を使用することで、エネルギーや活力を感じさせることができます。清潔感のある白も定番です。また、食材や料理をイメージさせる色を取り入れることで、来店を促す効果も高まります。
美容・エステ
美容院やエステサロンでは、清潔感やリラックス感を伝えるために、柔らかい色調やシンプルでエレガントなデザインが適しています。ホワイトやピンク、ラベンダーなど、落ち着いた色を使用して、顧客に清潔感やリラックスした印象を与えることができます。
小売店(アパレルなど)
アパレルショップや小売店では、ブランドの個性を強調することが大切です。カラフルで目を引くデザインや、シンプルでスタイリッシュなデザインを使い分けることができます。
不動産・金融業
不動産や金融業では、信頼性や安定感を伝えるデザインが求められます。定番の白や、落ち着いた青、グリーン、グレーなどのカラーを使い、シンプルで品のあるデザインに仕上げることで、顧客に安心感を与えることができます。
LEDライトの効果
チャンネル文字は内部にLEDライトを仕込んでいるため、デザインがさらに引き立ちます。
暗い時間帯では看板の文字自体が発光して目立つことで、視認性を高めることができます。また、ライトの色や強さを調整することでも異なる印象を与えることができます。
さらに、チャンネル文字の発光箇所によっては、LEDライトを使って、文字が浮き出ているように見せることもできます。後面発光などが該当し、色の変化や深みが強調され、目を引く効果が高まります。
まとめ
チャンネル文字を使用した看板は、視認性とインパクトの高さから、多くの店舗や企業にとって重要なツールとなります。色の選定やグラデーションの活用、UV印刷による鮮やかな仕上がりなど、デザインの可能性は非常に広がります。看板のデザインにおいては、ターゲット層に合わせた色やスタイルを選ぶこと、業種に適したデザインを取り入れることが大切です。
また、チャンネル文字を使った看板は、日中と夜間で異なる印象を与えることができるため、昼夜を問わず目立つデザインが可能です。効果的なLEDライト効果を取り入れることで、立体感が強調され、看板全体がより印象的に仕上がります。
どんなデザインが自分のビジネスに最適かを考えることは、集客やブランドイメージの向上に直結します。チャンネル文字のデザインを活かして、他の店舗と差別化を図り、強い印象を与える看板を作りましょう。
なお、チャンネル文字を使った看板制作について、ご質問やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。看板製作のプロフェッショナルがご回答させて頂きます。
あなたのアイデアやビジョンを形にするお手伝いをさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。
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