店舗や企業の看板は、集客やブランドイメージを伝える重要な役割を持っています。その視認性やデザイン性は、看板の役割に大きな影響を与える要素です。
看板にはさまざまな種類がありますが、今回は「LEDチャンネル文字(箱文字)」と「切文字」の視認性とデザイン性を比較して、それぞれの特徴を詳しく解説します。
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目次
視認性の比較
視認性とは、目で見たときの確認のしやすさのことで、看板でいえば暗い場所や遠い場所からの確認のしやすさ・読みやすさといえます。特に店舗看板の場合、視認性が高いほど集客に繋がる重要なポイントです。
LEDチャンネル文字(箱文字)と切文字では、視認性に大きな違いがあります。
LEDチャンネル文字(箱文字)の視認性

LEDチャンネル文字(箱文字)は、内部にLEDライトが仕込まれているため、夜間における視認性が非常に高いのが特徴です。
昼間でも目立ちますが、その真価を発揮するのは夜間や暗い場所です。
一般的な内照式・外照式のLED看板とは違って文字自体が発光するため、文字と壁のコントラストがハッキリとして非常に読みやすく、遠くからでも目立ちます。
これにより、例えば道路沿いや夜間営業を行っている店舗にとっては、ぜひ候補に入れたい選択肢の一つとなります。
さらに、LEDチャンネル文字は文字の色や明るさを自由にカスタマイズできるため、視認性を高めるだけでなく、ブランドカラーを強調することができます。
商業施設や飲食店など、目立つデザインを重視する店舗にとって、LEDチャンネル文字は視認性を確保するために有効な選択だと言えるでしょう。
切文字(特に金属切文字やカルプ切文字)の視認性

一方、切文字(特に金属切文字やカルプ切文字)は、昼間は自然光に反射して目立つものの、夜間の視認性には限界があります。
切文字自体にライトは付いていないため、夜間や暗い場所では照明を別途設置する、いわゆる外照式の看板にする必要があります。
金属切文字やカルプ切文字は、シンプルでエレガントな印象を与える反面、視認性においてはLEDチャンネル文字(箱文字)に比べて若干劣る点があるといえるでしょう。
そのため、昼間や屋内で使用する場合は問題ありませんが、屋外で夜間の視認性を求めるのであれば、切文字を照らすためのライトアップを検討する必要があります。
金属切文字は特に高級感があり、自然光の中で美しい光沢を放つため、視認性においては昼間に強みがあります。
デザイン性の比較
次に、視認性だけでなく、デザイン性においてもそれぞれの看板がどのように異なるか解説します。看板のデザインは、店舗のイメージやブランドに大きく影響します。
LEDチャンネル文字(箱文字)と切文字のデザイン性について詳しく解説します。
LEDチャンネル文字(箱文字)のデザイン性

LEDチャンネル文字(箱文字)の最大の魅力は、その立体的でインパクトのあるデザインです。文字の内部にLEDライトを搭載することで、光る部分を自由にデザインでき、非常に目を引く効果があります。
特に、光を使ったデザインやカラーのカスタマイズが可能なため、ブランドイメージに合わせて個性的なデザインを作り上げることができます。
たとえば、レストランやカフェ、ファッションブランドなど、目立つデザインが求められる店舗に最適です。
LEDチャンネル文字は、その明るさとデザインの自由度が高いため、華やかで現代的な印象を与え、特に若い世代やインスタグラムなどで映える店舗に向いています。
ただし、あまりに華やかすぎるとかえって浮いてしまう可能性があるため、店舗のイメージや周囲の店舗に合わせたデザインを選ぶことが大切です。
切文字(特に金属切文字やカルプ切文字)のデザイン性

金属切文字やカルプ切文字は、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。
金属切文字は、特に高級感や落ち着いた印象を与え、シンプルでエレガントな店舗にぴったりです。金属の光沢感が加わることで、シンプルでありながらも目を引き、非常にスタイリッシュな印象を作り出します。
カルプ切文字は金属に比べて柔らかい印象を与えるため、カジュアルで親しみやすい雰囲気を作ることができます。
特に、子供向けの店舗やカフェ、クリニックなどで使用されることが多く、軽やかなデザインが特徴です。シンプルでありながらも、素材感のあるデザインが特徴的です。
金属切文字やカルプ切文字は、LEDチャンネル文字(箱文字)のように目立つ光の演出はできませんが、そのシンプルさと素材感が店舗の高級感や上品さを引き立てることができます。
視認性・デザイン性以外の要素
視認性やデザイン性に加えて、看板選びにはその他の要素も重要です。耐久性やメンテナンスのしやすさ、コストなども、最適な看板選びに大きく影響します。
この記事では軽く触れるに留めますが、視認性・デザイン性の他にどのような要素が重要なのか参考にしてください。
耐久性・耐候性
LEDチャンネル文字や金属切文字は耐久性に優れており、屋外でも長期間使用することができます。特にステンレスは錆びにくく、耐候性が高いため、屋外使用にも耐えうる設計がされています。
一方、カルプ文字は日光や雨などに強いわけではないため、屋内での使用が推奨されます。カルプ文字を屋外で使用する場合、劣化防止のための塗装を行なうことが良いとされます。
コスト
LEDチャンネル文字(箱文字)は金属切文字やカルプ切文字に比べて初期費用が高くなることが多いです。
しかし、長期的には視認性、集客効果、省エネルギー効果の高さから、コストパフォーマンスが良いといえます。
切文字は初期費用が比較的安価ですが、照明の追加が必要な場合もあります。
どちらを選ぶべきか?

LEDチャンネル文字(箱文字)と切文字は、それぞれ異なる特徴を持っています。
視認性が高く、目立つデザインを求めるならLEDチャンネル文字(箱文字)がおすすめです。
特に夜間営業を行っている店舗や、交通量の多い場所に設置する場合は、LEDチャンネル文字が最適でしょう。
一方、シンプルで上品なデザインを重視する場合は、金属切文字やカルプ切文字が適しています。
高級感や洗練された印象を与えるため、レストランやオフィスビルなどでの使用にぴったりです。
屋内で使用する場合、金属切文字とカルプ文字どちらでも良いですが、屋外で使用する場合、カルプ文字の使用には注意が必要です。
カルプ文字は日光や雨に強くなく、屋外での使用には劣化防止のための塗装が推奨されるためです。
まとめ
LEDチャンネル文字(箱文字)と切文字の視認性・デザイン性を比較すると、それぞれに強みと特徴があります。
視認性を重視する場合は、LEDチャンネル文字(箱文字)が圧倒的に有利ですが、明るい場所でのデザイン性やシンプルかつ高級感を求めるのであれば、切文字が適しています。
自店舗の立地やターゲット層に合わせて、最適な看板文字を選びましょう。