せっかく作成したチャンネル文字看板も、遠くから見えなければ意味がありません。看板や文字のサイズは、通行人やドライバーが視認できる距離に合わせることが重要です。
文字が小さすぎれば、近づかないと読めず、逆に大きすぎれば目立ちすぎて不自然になってしまうこともあります。
この記事では、視認距離に応じた最適なチャンネル文字のサイズについて解説します。
目次
看板までの距離から最適な文字サイズを算出する方法

看板まで距離から最適な文字サイズを算出するのに活用できる基準を2つご紹介します。
【算出方法①】文字の縦サイズ=看板までの距離(cm)÷250
文字の縦サイズ(cm)= 看板までの距離(cm)÷250
看板業界で広く使用されている計算式の一つです。
この計算式を、看板の最適な文字サイズを決める目安として紹介している看板業者のホームページは多いです。
距離 | 文字高 |
---|---|
30m | 120mm 以上 |
20m | 80mm 以上 |
10m | 40mm 以上 |
4~5m | 16~20mm 以上 |
1~2m | 4~8mm 以上 |
【算出方法②】公的ガイドラインを参考にする
距離 | 日本語文字高 | 英語文字高 |
---|---|---|
30m | 120mm 以上 | 90mm 以上 |
20m | 80mm 以上 | 60mm 以上 |
10m | 40mm 以上 | 30mm 以上 |
4~5m | 20mm 以上 | 15mm 以上 |
1~2m | 9mm 以上 | 7mm 以上 |
国土交通省や自治体のガイドラインで使用されている、看板の文字の大きさの目安を参考にする方法です。
日本語かアルファベットかで違う目安が設けられており、日本語のほうが少し大きめのサイズを推奨されていることが分かります。
設置場所や看板の種類によって最適サイズは変わる

看板までの距離に加えて、設置場所や看板の種類によって最適なサイズが変わります。
設置場所による最適サイズの違い
最適な文字のサイズは、看板の設置場所によっても変わります。
例えば「視力の低い方が、遠くからだと看板の文字が読めなかったため、看板に近づいて文字を確認する」という場合。
看板が高い位置に設置されていると、近づける距離にも限界があります。「限界まで近づいても読めない」といったケースを防ぐため、高い位置の看板は大きめにするのが良いです。
また、周囲の建物や景観との対比を取ることも重要です。
背景が派手すぎると、文字が目立たなくなる可能性もあるため、コントラストにも気を配りましょう。
看板の種類による最適サイズの違い
最適な文字のサイズは、看板の種類によっても変わります。
例えば、正面発光タイプのチャンネル文字などは、文字の縁がくっきりと見えるため、最小の推奨サイズでも十分な視認性を確保できるケースが多いです。
しかし、例えば、白背景に黒文字の内照式ファサード看板の場合、光の影響で、文字の線が細く見える傾向があるため、文字を大きめにするのが良いです。
まとめ:見やすさは「サイズ×距離×環境」

チャンネル文字を効果的に見せるためには、看板までの距離を元に文字サイズを決定し、設置場所や環境、看板の種類に合わせて調整することが大切です。最適なサイズを選ぶことで、遠くからでもしっかり視認され、集客効果が高まります。
この記事の「看板までの距離から最適な文字サイズを算出する方法」を参考に、適切な文字のサイズを選びましょう。